小説置き場(宏成:名古屋)

『ヲタクに恋は難しい』宏嵩×成海 激推し小説書いてます

その欲にまみれていたい

[その欲深さは罪なのか]の続きです。
R18なので、ワンクッション。


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何度もキスをしては離れて、またする。この甘ったるい状況は、ふたりがしたいと思っているから。想いが同じだと思ったら、自然とお互いを求めてしまう。

「成海、水飲む?」

結局飲むタイミングを失って、ぬるくなってしまったミネラルウォーター。

「…飲む、飲ませて。」

今日の成海はいつもの倍ほど素直で甘ったれ。もうとうに酒の酔いは覚めてるだろうに、それでもベタベタなところが可愛く思える。

宏嵩はミネラルウォーターを一口含むと、成海へ口移した。ごくりと喉を通る少しぬるい水だが、さっきから喉が乾いていたので美味しく感じる。
キスは酒の味がする。

「もっと。」

再度ねだる成海に、宏嵩は先程より多めに含み、口移す。飲み切れなかった少しの水が成海の喉元につたった。
そして、そのまま舌を絡め合い、宏嵩は成海をベッドへ押し倒す。

「シャワー…入りたかった。」
「もう無理、我慢できない。」
「…わたしも。」

宏嵩は成海のワイシャツのボタンを外しはじめる。成海は自分のスカートとストッキングを脱ぎ、ベッドの下へほおり投げた。下着姿になった成海は、宏嵩のシャツをたくしあげ、脱ぐように促した。宏嵩はシャツとズボンを脱ぎ捨て、下着のみで成海に覆いかぶさる。

「ん…、ふ、ぅん…。」

宏嵩の舌がまた絡まり、成海もそれにこたえる。徐々に荒くなる吐息と共に、成海の声も漏れた。

「は、あ…!」

唇から離れた宏嵩の舌が成海の首筋を這う。ざらりとした感触に、成海の身体がぞくぞくとしてしまい、声もより漏れた。

「成海。」

耳元で呼ぶ。そして、甘噛み。ビクッと反応する成海は、両腕を宏嵩の背中へ回した。

「宏嵩…。」

目が合うと深くキスをした。少し離して、啄んで。また舌を絡め合うと名残惜しそうな唾液が糸を引いて落ちた。

宏嵩の舌は徐々に下へ這わせながら、ごく自然に成海のブラジャーを取り外した。あらわになった控えめな膨らみを両手で揉みしだきながら、舌は肌を這う。その刺激に耐えられず、成海はビクビクとしながら甘く喘いだ。

「あ、あん…!は、あん…!」

宏嵩の舌は膨らみの頂点をぺろりと舐めながら、右手でもう片方の頂点を摘んだ。可愛らしい反応が見たくて、宏嵩はわざとらしく音を立てながら頂点を強く吸った。

「固くなってるよ。」
「そ、そこばっかり…やだあ!」

コリコリと頂点を摘んでは、舌でチロチロと舐める。成海は腰を浮かせて喘ぐ。宏嵩のものは熱く、固くなる。

「こっちも触ってほしいの?」

宏嵩はパンティの上から秘所へ触れた。充分にしっとり、いや、ぐっしょりと濡れていることがわかる。指を擦るとビクッと反応する。

「上からじゃ…やだ…!」

いつにも増して自分が恥ずかしいことを言っているとわかってた。酔いなんて、きっともう覚めてるのに、それでも言えるのはどこか酔いのせいにしているから。宏嵩も気付いてる、でも、やめて欲しくなくて、もっと触って欲しくて、もっと欲に忠実になりたい。

「あっ、あん!」

宏嵩はするりと脱がし、下に置いた。そして、中指を割れ目に添わせ、上下に這わせる。大量の蜜のおかげで、滑りやすい。

「や、あっ!あぁ、ん!」

花弁を掻き分け、ぷっくりと膨れた突起に中指が触れる。成海はシーツを両手で掴んで、足をつい閉じようとしてしまうが、宏嵩の左手がそれを許さない。

「ここ、好き?」
「あん!あっ、あぁ!」

突起を指の腹で転がしながら、わざと聞く。成海が涙を浮かべながら喘ぐ姿で、充分わかっているが、反応が見たくなる。

「気持ちイイ?」
「あ、やぁ!…それ、好き!気持ちイイ、の!」

宏嵩はぞくぞくとしてしまった。こたえてくれるとは思ってなかった。だけど、そのわかっていたこたえに満足する。

「これは?」
「んあぁっ!」

ズブズブと中指が挿いった。たっぷりの蜜で中指から熱さが伝わる。きゅう、と締め付ける成海のナカ。ゆっくりと抜き差ししていくと、そのたびに甘い声が漏れ、グチョグチョといやらしい粘着音が響く。充分ほぐれているので、宏嵩はもう1本指を増やした。

「あ、あん、やあ…あ、ん!」

成海はとろんとした表情で宏嵩の与えてくる刺激に酔っていた。そんな成海へ宏嵩は覆いかぶさり、指を抜き差ししながらキスをする。啄んで、舌を絡め、また啄む。
そのまままた肌へ舌を這わせ、するすると舌は下へおりていく。

「あっ、あん!」

途中膨らみの頂点に吸い付くと、成海の身体がびくりと震えた。舌でチロチロと舐め、また頂点を強く吸う。宏嵩の2本の指が抜き差しされるたびに、蜜がつたってシーツへ染み込んでいた。

「ーーーっあ!」

宏嵩の舌は成海の敏感になっている秘所の突起を舐めた。ビクンっと大きく腰が浮いてしまう。

「や、あっ!あぁん!あぁぁっ!」

突起を舐め、ちゅうっと吸い付き、その間も指が抜き差しされている。成海はこの上ない刺激に我慢できず涙が零れた。シーツを両手で力いっぱい掴みながら、声も我慢できない。
宏嵩の指が成海の奥のある箇所に触れると、きゅう、とナカがより締め付けた。

「ここ、いいんだね、絶頂っていいよ。」
「絶頂く、絶頂っちゃ、う!」

宏嵩の甘くしつこい刺激のせいで、もはや限界。指を抜き差しされながら、宏嵩の舌が突起を舐め、一番敏感な奥に指が当たってる。もうどうにでもなってしまいたかった。

「〜〜〜あぁっ!」

宏嵩が突起をちゅうっと吸い付き、成海の奥に指を当てると、成海はビクンっと大きく反応し、腰を浮かせながら果てた。

「はあ…はあ…。」

成海はシーツを離し、ボーッとしながら天井を見つめた。荒い呼吸を整えていると、宏嵩が覗き込んできた。

「大丈夫?」
「大丈夫…じゃ、ない。」

そうこたえたが、宏嵩は満足そうに口元が緩んでいた。

「ほら、すごいよ。」

宏嵩は成海の蜜がべっとりついた指を見せつけてきた。その瞬間、かぁーっと顔が熱くなる。

「ば、ばかあ!」
「なんだよ。」

落としたように笑う宏嵩。機嫌が良い証拠、でも、ホントSだ。自覚してないのが悔しい。

「俺、もう限界。」

宏嵩は自身の反り勃ったものに装着すると、成海を起こし、向かい合う。

「おいで。」

宏嵩は座位をしたがる節がある。成海もこれが結構好きで、甘ったるい濃厚なキスをしながら、からだをピッタリ密着させて、抱き締め合いながら求め合える。

「ちょっとゆっくり、ね?」

先程の刺激の余韻で、少しゆっくり味わいたくてねだった。そして、またがると、宏嵩が自身を秘所へあてがう。そして、ズブズブと挿いった。

「ーーーんっ!」

宏嵩のモノが根元まで挿いってしまうと、びくびくとからだを震わせながら成海は声にならない声を漏らす。ナカが苦しい。

「…じゃあ、このまま、少し。」

成海の後頭部を引き寄せ、キスをした。すぐに舌が絡まり、成海も舌を絡ませてこたえた。成海の両腕は宏嵩の首へ回し、宏嵩は左手で成海の腰を押さえていた。
成海は挿いっている宏嵩のモノがまた大きくなったことを感じる。

「ふ、う…は、ぁん…。」

舌を絡ませ、呼吸をするために離し、唾液が糸を引いて切れた。

「成海…好きだよ。」

見つめ合うと宏嵩もとろけた表情でそう言った。成海のナカがキュンとしてしまう。

「わたしも…宏嵩、好き。」

成海は宏嵩へ唇を押し付けると、宏嵩も押し付けてきた。そして、そのままベッドへ押し倒された。

「もう、動いていい?限界。」
「うん…わたしも、限界。」

そう言った瞬間、宏嵩は成海の両足を開かせ、ゆっくりと腰を動かし始めた。すると、秘所からねっとりとした粘着音が響き始める。

「ん、あ…あん…。」

我慢できず、成海は声が漏れ出す。宏嵩の呼吸も荒くなっていき、声にならない声も漏れてしまう。
徐々に腰の動きが速くなっていった。

「や、あっ!あぁ、ん!」

腰の動きに合わせて、成海の喘ぎも激しくなっていく。宏嵩は成海の顔の横で両腕を支えながら覆いかぶさり、成海を見下ろす。苦しそうにしながら、涙をいっぱいに溜めている成海が可愛い。

「なるみ…気持ちイイ…!」
「わた、しも…!気持ち、イ!」

欲に忠実になるふたり。グチョグチョと響く粘着音を聞きながら、キスを再開する。啄んでは舌を絡める。

「ひ、ひろ、たかあ!」

止まれない腰の動きが、成海を限界へ向かわせているようで、成海は涙が零れた。そして、ナカがより締め付けられてきた。その刺激のせいで、宏嵩も限界だった。

「な、なるみ…絶頂、く…!」
「わたし、も!絶頂っちゃ…あぁんっ!」

宏嵩は自身のモノを成海の一番奥へ突き付け、そのまま奥へ出すように果てた。同時に成海のナカがきゅう、と締まり、宏嵩と成海の声にならない声が重なった。
宏嵩は重いだろうと思いながらも、繋がったまま成海に覆いかぶさってぎゅう、と抱き締めた。成海も宏嵩の背中へ両腕を回して抱き締め、顔をうずめた。

ふたりの荒くなった息遣いが部屋に響いて、お互いそれを無心で聞いていた。

「成海。」

宏嵩が呼ぶので、成海は顔を少し上げると、額にちゅ、と軽くキスをされた。

「わたし、シャワー…入りたい。」
「一緒に入る?」
「いいよ。」

宏嵩は冗談で聞いたのだが、成海に即答されて驚いた。そんな宏嵩を見て、成海がクスクスと笑う。

「でも、変なこと、しないでよ?」
「…変なことってなに?」

成海の言ってる“変なこと”はわかっていたが、おかしくてつい問いかけた。成海もその反応がわかっていたようで、ニヤニヤしながらまた顔をうずめる。

「宏嵩がしたいこと!」
「成海も、でしょ?」

ぎゅう、と抱き締め、宏嵩は成海の髪に顔を擦り寄せた。成海もより宏嵩を抱き締める力を強めた。

ふたりでしかできないこと。今夜は、いつもよりその欲に素直になってみたい、とふたりが思った。