小説置き場(宏成:名古屋)

『ヲタクに恋は難しい』宏嵩×成海 激推し小説書いてます

こころも裸になってみた

成海が頑張る話。
R18なので、ワンクッション


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暗がりの静かな部屋にはふたりの速い息遣いと、舌を絡めるごとに漏れる粘着音。ベッドに向かい合って座りながら、お互いの舌を絡め、時に一旦離して啄むようなキスに変わったり、そう思えば押し付けてみたり…様々なキスでふたりの吐息は熱くなる。
宏嵩は成海の着ているシャツを脱がせた。そして、ブラジャーも取り外し、ベッドの下へ置いた。宏嵩自身も着ていたシャツを脱ぐと、成海の服の上に重ねて置く。成海の華奢な両肩に手を置き、またキスをした。

「…ひろ、たかぁ…。」

キスの合間の息継ぎ。成海が名前を呼んだので、少し顔を離した。とろんとした成海の表情。そんな成海へまたキスがしたくて、宏嵩が顔を近付けると、

「ちょっと…待って。」

成海が宏嵩の口元を掌で塞いで止めた。

「どうしたの?」

宏嵩は成海の掌を取り、そのままギュッと握った。

「…今日はわたしがする。」
「ん?」
「いつも宏嵩ばっかりだから、今日はわたしがするの!」

モジモジと言ったかと思えば、急に少し怒ったように言った成海。暗い部屋でもわかる、成海は顔を赤くしているようだ。

「宏嵩にやられっぱなしでなんか悔しいから、宏嵩は何もしないで。」

やられっぱなしだというのはよくわからなかったし、それによって何が悔しいのかもよくわからないが、成海がナニをしてくれるのかはとても気になるし、されてみたい。

「…俺はどうすればいいの?」
「何もしないでいいの。」

そう言うと成海は宏嵩の首へ両腕を回し、ギュッと抱き締めてきた。宏嵩も抱き締め返す。

「ーーー…!」

成海の唇が宏嵩の首筋に触れる。熱くて柔らかい感触。そして、耳元に吐息がかかった。

「宏嵩。」

囁かれた名前と共にざらりと耳を舐められ、宏嵩の身体がゾクゾクとつい震えてしまった。

からだを重ねたことはもう何回もあったが、成海からこういうことをされたのははじめてだった。どうしてこうしたくなったのか、成海の気持ちは今のところわからないが、成海がいつも俺にこうされて身体を震わせる理由が少しわかった。からだもこころも、熱くなる。

「成海…。」

耳を舐められ、甘噛みされ、くすぐったい…というか、焦れったいというべきか。我慢できず、宏嵩が成海を呼ぶ。成海は宏嵩の唇に軽くキスをした。

「嫌だった?」
「嫌じゃなくて、なんていうか…。」

触れる度に熱くなる身体と、宏嵩の自身。さっきから妙に興奮しているせいで、正直自身が苦しい。

「ここ、おっきくなってるよ。」
「そりゃあ、ね。」

成海が服の上から自身に触れた。少しびくりとしてしまい、恥ずかしくなる。成海の触れ方が遠慮がちなせいで、余計な刺激となってしまっている。きっと成海はわからない。
…いや、それは成海も同じだったのかな。焦らしているつもりはなかったが、俺自体がそうしているように。

「宏嵩、脱いで?」
「だったら、成海も脱ごうよ。」

成海がいつも先に俺に脱がされる、それが逆になってみて感じたが、こんなにむず痒いとは。どうせなら一緒に裸になってしまいたくなった。

宏嵩は下着と共に脱ぎ、ベッドの下の服へと重ねて置く。成海も恥ずかしそうにしながらも脱ぎ、宏嵩の服の上に重ねて置いた。
意識して脱ぐことでも興奮してしまうなんて。

「ここに座って?」

成海はベッドに腰掛けるように言ったので、宏嵩はそれに従う。成海はベッドから降り、宏嵩の目の前に立って改めて首へ両腕を回し、宏嵩を抱き締めた。宏嵩も成海の腰へ両腕を回す。ちょうど宏嵩の耳元が成海の胸の辺りに当たり、宏嵩の聞く成海の心音が速くてなんだか心地良かった。

「成海、キスしたい。」
「…いいよ。」

成海が両腕を離して見下ろすと、宏嵩と目が合う。宏嵩の頬を両手で包み、そのまま成海はキスを落とした。そして、舌を絡めてきた。

「ん、ふぅ…ぅ、ん…。」

宏嵩も舌を絡めこたえると、ふたりの吐息に混じって成海の声も漏れた。宏嵩の両手は成海の腰や尻辺りを撫でるように這う。びくりと身体を反応させた成海は、ダメ、と小さく言って唇を離した。

「わたしがするの。」

どうしてもそこは譲らないらしい。触れたいのに触れられないのは、正直拷問。

「まだダメなの?」
「まだまだ。」

成海はそう言いながら、腰を下ろし膝を付いた。そして、宏嵩の固く反り勃ったものに顔を近づけた。

「痛かったら言ってね。」

そう言うと成海は右手でものを包んだ。その瞬間、少し宏嵩の吐息が漏れ、熱くなったものもより固くなった。

(…固い…。)

宏嵩のものはとても固くなっていて、そして熱い。こんな近くで、まじまじと見たのはこれがはじめて。
宏嵩はわたしのことをたくさん(遠慮なく結構何度も)絶頂かせてくれるけど、ものを触ってほしいとかそういうことは言ってきたことはなかった。別に過去の人と宏嵩を比べるわけではないが、わたしもするのが当たり前だと思ってた。してほしい、と言われて、していた過去。
でも、宏嵩と付き合ってからというもの、誰しもそういうわけではなかったんだと知ったし、というか、宏嵩にとても大切にされてるんだとより思い知った。
無自覚ドSな宏嵩を興奮させてみたい、という衝動ももちろんあったが、それよりもわたしも宏嵩を喜ばせてあげたいと思ったのだ。

「…痛くない?」
「…大丈夫…続けて…。」

成海は固くなったものを右手で上下にしごいてみる。何回かしていくうちに、宏嵩の息遣いが速くなったのを感じた。なんだか恥ずかしくて宏嵩の表情が見れず、じっとものを凝視する。すると、先端から透明な液が少してらてらとしていた。それを左人差し指で触ってみると、糸を引いた。

成海は右手を動かしながら、宏嵩がベッドのシーツを両手でギュッと握っていることに気が付く。

(宏嵩、気持ちイイんだ。)

そう思うと、触られてもいないのに、成海のナカもなんだか熱くなる。
そして、成海は歯が当たらないように宏嵩のものを舌で舐めた。ちょうど先端へ舌が当たり、透明な液が舌へ付く。宏嵩は我慢しているのか、声にならない声が漏れた。チロチロと成海は舌でものを舐め続ける。

(…いつもより、興奮してるな…。)

つたない指先が触れたのをきっかけに、妙に敏感になってしまっていて、成海が与えてくる刺激がより刺激となっていた。興奮していた。声なんて出せないから、必死に我慢している。

(成海…恥ずかしがってんのかな…?)

宏嵩が成海を見ていても、成海は顔を上げようとしない。成海のことを弄っているときでも、自分の顔を隠そうとする(隠させないようにしているが)から、きっと今も同じような気持ちなのかも。でも、まじまじと凝視されるのも正直恥ずかしいし、その舌で舐める表情は反則だ。目が合おうが合わないが、どちらにしてもこのアングルはやばい。

「ーーーっ!」

成海は口を大きく開け、宏嵩のものを咥えた。宏嵩はシーツを握る力を強めた。

(お、おおきくて…奥まで…。)

入らない、というか苦しくて奥まで咥えられない。成海の目に涙が滲む。それでも、咥えられるところまで…成海は歯を当てないように咥えながら上下に動かした。宏嵩からは荒くなった息遣いと共に我慢しているような声が漏れ出す。
成海はどうしても宏嵩の表情が気になり、咥えたまま宏嵩を見上げると、バチッと宏嵩と目が合った。宏嵩の表情は少し歪んでいて、虚ろな目でわたしを見下ろす。その表情にぞくりとからだとナカが熱くなる。気持ちイイ、と表情でわかる。

(これ、やばい…。)

成海にどう映ってるかわからないが、たぶん、俺の表情はだいぶ恥ずかしいことになっているはず。だって、もう気持ちイイし、だからといってその刺激に素直になると、もうすぐにでも果ててしまいそうになっている。もう少しこの刺激を味わっていたい。成海の辛そうに咥えているこの表情をまだもう少し見ていたい。
俺ってこんなやつだったっけ?そうさせてるのは、成海だ。

「…ん…ふ、ぅ…んんっ…。」

咥えながら上下に動かす口。そのたびにどうしても声と吐息が漏れる。熱くて固いものの先端から漏れ出ている少量の液が、口の中に広がっている。

「…なるみ…。」

深い吐息と共に名前を呼ばれ、宏嵩の掌が頬に触れた。成海は一度離れる。

「宏嵩、気持ちイイ?」
「うん…すげー気持ちイイ。」

少し口元が緩んだ宏嵩の表情に、成海は嬉しくなってしまった。同時に成海のナカがとても熱くなる。わたし、すごく濡れてる。宏嵩に触ってもらいたい、でも、まだ我慢…。わたしがしてあげたい。

「ん…。」

成海がもう一度咥えると、宏嵩の声が少し漏れた。大きくて正直辛いけれど、成海は咥えながら上下に動かした。

「成海、ちょ、待って…もう…!」

宏嵩の我慢はもう限界だった。そう言ったが、成海は離そうとせず、上下に動かすのを止めない。これ以上そのまま刺激されると、成海の口の中に…。

「な、るみ!で、出…!」

成海の頭を両手でガシッと掴み引き離そうしたが、成海がそれを拒み、より奥へ咥えた。

「~~~っ!」
「ーーーっん!」

宏嵩は引き離せず、そのまま熱いモノを成海の喉奥へ出してしまった。成海は苦しくて、目から涙を零す。そして、ごくんと飲み込んだ。

「はあ…はあ…。」

大きく深呼吸しながら成海の髪を撫でると、ようやく成海が離れた。

「…え、飲んだの?」

うるうるとした瞳のまま、成海はこくりと頷く。口の中、というよりも、喉奥になんとも言えない味が広がっていた。

「出していいのに。」
「…だって。」

あんな奥に出されてしまったら、吐き出す方が難しい。そうさせたのは成海自身だったが。
宏嵩がとても気持ち良くなってくれていたから、苦しくても続けてあげたかった。続けた結果がちゃんと絶頂ってくれたのなら、嬉しいと素直に思える。

「ありがと、成海。」
「気持ち良かった?」
「すごく。」

宏嵩は成海の髪を撫でながら、落としたように控えめに笑った。その表情を見て、成海も口元が緩む。

[newpage]


「次は俺がしてもいいよな?」

宏嵩は成海の両腕を引っ張り、立ち上がらせた。

「もう俺、我慢できないよ。」

そして、左手で後頭部へやり、グイッと引き寄せ成海へ唇を押し付けた。そのまま成海の首筋に舌を這わせる。宏嵩の右手は成海の控えめな膨らみを揉みしだいた。

「あ、ん!」

さっきから疼いていたからだが、急に熱を帯びる。身体中がびくびくとしてしまい、声も我慢できない。

「ここ、もう固くなってる。」

宏嵩の左腕が腰へ回され、汗ばんだ身体同士がぴったりくっつく。右手で頂点をこりこり摘んだり、引っ張るたびに成海は大きく反応した。

「あ、あっ!やぁっ!」

宏嵩はちょうど視線にある成海の膨らみの頂点を口に含んだ。ちゅっと吸い、時に啄む。
成海は身体を支えるのがやっとのようで、宏嵩の両肩に手を置き、もたれかかった。表情は見えないが、とても良い反応。

「あぁっ!」

宏嵩の右手がするりと秘所へ移動し触れた瞬間、成海はビクッと震えた。そこはぐっしょりと濡れていた。

「成海、すごい濡れてる。」
「だ、だって…!」

自分でしたいからと言って我慢していた成海だったが、あの行為自体自身のからだを熱くするには充分だった。実は自分でまさぐってしまいそうになっていた。けれど、成海は宏嵩にして欲しかった、これは正直な衝動。

花弁を掻き分けて割れ目を添いながらぷっくりと膨れた突起に中指が触れる。ぬるぬると蜜が溢れ出ていたので、滑りやすい。突起を指の腹で撫で、そして押す。それを繰り返す。

「や、あっ!んあっ!」

ガクガクとからだが震える、こんなに速く限界が来てしまいそうだなんて。

「ひろ、た…もう、絶頂っ…!」
「いいよ、絶頂って。」

そう言った宏嵩は中指で突起を押しながら速く摩ると、成海はガシッとしがみつき、宏嵩の耳元で声にならない声を漏らしながら果てた。
乱れた呼吸を整えながら、成海はボーッと余韻に浸っていたが、自分がまさかこんなに早く果ててしまうなんて思ってもみなかった。

「成海、もう1回。」
「ーーー!」

宏嵩はまだ余韻が残るナカへ指をズブズブと挿れてきた。秘所からの蜜が大量に溢れ出ていたので、簡単に2本の指が挿いった。
成海のナカが、宏嵩の指をきゅうっと締め付ける。

「〜〜〜っやあぁっ!」

絶頂ったばかりのナカにはこの上ない刺激で、成海は涙が零れてしまった。宏嵩が指を抜き差しするたびに、グチュグチュといやらしい粘着音が響く。

「成海、気持ちイイ?」

成海の腰は指が抜き差しされるたびに動いてしまう。宏嵩が聞いた途端に、またナカが指を締め付けてきた。成海は喘ぐので精一杯のようでこたえてはくれなかったが、その反応で充分わかった。

「あ、あんっ!ん…あっ!」

成海は宏嵩の与える刺激にクラクラと酔ってしまった感覚になる。声を我慢することができず、身体に力が入らず、宏嵩にもたれかかりながら必死に立っていた。

「や、やあっ!ひ、ろた…か!ま、また…!」
「ここがいいんだ?」
「だめ、あっ!絶頂っちゃ、う!」
「いいよ。」

そう言った宏嵩は、成海の一番敏感で弱いところに触れ続けた。

「ーーーや、あ、あぁんっ!!」

びくびくと大きくからだが震え、ナカがきゅうっと宏嵩の指を締め付けて果てた。成海の溢れ出た蜜が宏嵩の手をつたい、自身の太ももにつたう。すっと宏嵩の指が抜かれたが、それも刺激となったので小さく声が漏れた。
成海は立っていられず、宏嵩に身体を預けてしまったが、宏嵩は優しく成海を抱き締めベッドへ寝かせる。

「はあ…はあ…。」

成海は再度呼吸をゆっくり整える。自分の秘所から蜜が溢れていることがわかるくらい、熱くなっている身体。
宏嵩はゴソゴソとものを取り出すと、自身の反り勃ったものに装着した。

「成海、大丈夫?」

すっと成海の頬を宏嵩は触れながら聞いてみた。とろんとした表情の成海は、ゆっくりと上体を起こし、大丈夫と小さくこたえた。

「宏嵩…横になって?」

今度は成海が宏嵩の頬に触れながら言った。

「わたしがするの。」

成海がしたかった当初の目的、それがまだ続くことに宏嵩は驚いたが、成海の言う通りベッドに横たわることにした。そして、成海は宏嵩にまたがった。

「宏嵩は動いちゃだめだからね。」

そう言いながら、成海は腰を宏嵩のものに下ろす。
が、なかなか入らず、その代わり宏嵩のものが成海の割れ目をぬるぬると滑ってしまい、思わず声が出てしまった。思いもよらなかった刺激が成海を興奮させた。

(このアングル、やばい…。)

先程、成海が自身を咥えたときにも思ったが、宏嵩にまたがって必死になっている成海もとても興奮した。でも、実はさっきから早く成海に挿れてしまいたくて仕方がなかった。

「挿れてあげるよ。」

宏嵩は自身のものの根元を持つと、成海の穴へとあてがった。

「ーーーあんっ!」

宏嵩が手伝ってくれたおかげで、無事にナカへズブズブと一気に根元まで入ってしまった。宏嵩もぎゅうっと締め付ける成海の刺激に、つい吐息が漏れてしまう。
宏嵩は成海の腰を両手で支えると、宏嵩の両腕に成海も両手を置き、自身の身体を支えた。

「…動いていい?」
「だ、だめ…わたしが…するの。」

成海は目を涙でいっぱいにしながら、腰を上下に振り始めた。腰の動きに合わせて、グチュ、グチュ、と粘着音が響き、成海の声も連動して喘ぐ。

(気持ちイイ、やばいな…。)

与えられてる刺激だけじゃなく、成海の表情や声、そして、腰の動きに自身を咥え込んでいる姿まで、全て刺激となって宏嵩にくる。成海が俺のために必死になっている、それが最高に嬉しいし、何より可愛くて仕方がなかった。

「あっ、あん、ぁっん!」

成海自身も自分でしていることが恥ずかしくて、でも気持ち良くて止まれなかった。宏嵩のより大きくなったものは、奥の敏感なところに当たってしまう。このままじゃまた先に果ててしまいそう。

「ひろ、たかあ…。」

成海は一度止まり、宏嵩にしがみつきながら耳元で囁いた。そして、耳を甘噛みすると、宏嵩はびくりと反応した。

「な、成海…!」
「不意打ちだった?」

顔を上げて宏嵩に笑いながら言う成海。そんな成海が可愛くて少し憎たらしくて、右手でグイッと頭を引き寄せ、乱暴に唇を塞いだ。激しく舌を絡めると、成海も吐息を漏らしながら舌を絡める。繋がったままの秘所とものがより熱くなった。

荒い息遣いが重なり、舌を離すと、唾液が糸を引いて途切れた。

「成海、もっとしてよ。」

宏嵩がそうねだると、成海は上体を起こし、両手を宏嵩の腹に置いて身体を支えた。そして、ゆっくりとまた腰を振り始める。

「あんっ、あ、ん!」

成海は喘ぎながら、必死に動く。宏嵩は両手で胸の膨らみを揉みしだきはじめた。

「ひ、宏、嵩あ…わたしが…するのに…!」
「俺だって、やっぱりしたいから。」

そう言いながら膨らみの頂点を指で摘んだり、転がしてみると、成海は大きく反応し、ナカがきゅうっと締め付けてきた。

「やあ、ん!」
「…ん!」

宏嵩も我慢の限界が近くなっていたので、左手で成海の腰を支え、右手親指で割れ目に隠れていた突起をまさぐり探し当てた。触れた瞬間、成海はびくりと反応した。

「ひ、ひろ、たか!それ…だ、だめえ!」
「気持ちイイ?」
「あ、あん!は、あん!あ、あっ!き、気持ちイ…!」
「俺も…気持ちイイ!」

宏嵩の親指が突起を押された刺激と、自身が動くたびにナカに当たる刺激で、成海はもう限界だった。宏嵩も成海のナカが締め付ける刺激で限界だ。

「絶頂く、絶頂っちゃ、う!」
「絶頂って、いいよ…俺も…もう!」

宏嵩は右手を離し腰をガシッと掴むと、一気に奥を突いた。その瞬間、成海は涙を零しながら、声にならない声をあげた。びくびくと身体を大きく震わせ、ナカがぎゅうっと強く締まった。
その締まりと共に、宏嵩も成海の奥へ吐き出すように果てた。

「はあ…はあ…。」

荒い息遣いが重なる。
成海はくてっと身体の力が抜け、そのまま宏嵩へ倒れ込んでしまった。そんな成海をぎゅっと抱き締めた。

「…わたしがするって、言ったのに…。」
「まだ言ってんの?」

小さく呟いた成海に、宏嵩は少し笑ってしまった。そんな宏嵩が気に入らなかったのか、成海は顔を上げて少し頬を膨らませる。
そう言った表情も成海は可愛い。でも、ついさっきの成海の乱れようを思い出す。一生懸命になって咥えてくれてた表情とか、必死で腰を振る姿は正直格別だった。

「またしてくれる?」
「して欲しいくらい、気持ち良かったの?」
「うん、かなり。」

宏嵩が正直な気持ちを伝えると、成海はにっこりと満足そうに笑った。

「成海も気持ち良かった?」
「…言わなきゃだめ?」
「言わなきゃだめ。」

宏嵩が落としたように笑う。意地悪だな、と思ったけれど、つられて笑ってしまった。

「あのね、気持ち良かった、すごく。」

成海がそう言った瞬間、ナカで繋がったまま挿いっていた宏嵩のものがむくむくと大きくなったことを感じた。

「ひ、宏嵩。」
「そう言うこと言った成海が悪い。」

グイッと頭を引き寄せ、成海へキスをした。

「ちょ、ちょった休憩…!」
「今度は俺がするから。」
「ま、待って!」
「待てない。」

宏嵩は成海を反対に押し倒した。そして、もう一度キスをした。

「俺がしていい?」
「…いいよ。」

いいよ、と言ったけれど、このあとどうなってしまうんだ?
こうなった宏嵩は止められないし、というかおねだりしてくる宏嵩が可愛くて完敗だ。でも、まあ、宏嵩の気持ち良さそうにしてる表情見てたら、宏嵩がわたしにしたくなる気持ちもわかったし、どうにでもして欲しいという欲求を優先したくなった。